2010/05/30

演劇集団キャラメルボックス「バイ・バイ・ブラックバード」

 「バイ・バイ・ブラックバード」を見てきました。演劇熱が起こった時に、偶然キャラメルボックスの公演があると知りまして。これが初キャラメルボックスです。

 16歳までの記憶しかないナツカ。兄に勧められ入った再教育学校で、同じ「16歳」として生きる人たちと出会う。過去を取り戻したい真鍋。これから自分の道をやり直したい安西。失った過去にしがみつくなという担任沢野。ナツカが来たことで、少しずつ変わりだすクラス。あと2人クラスメートは出てきたけど、さすがに全員分の掘り下げはなかったでござる。

 ある程度でき上がっている環境の中に、異物が加わる。結果、何らかの波紋、変化が起こる。どんな作品もそうなのかもしれない。何も生まれない、ということはないものね。化学変化みたい。なんて思いながらみていた。たとえば安西さんの変化は、本人が語るちょっと前に気づきました(何が違うのかはよくわかっていなかった)。明かされた時に、違ってみえたのはそういうことだったんだ、と。折り込みがうまいなぁ。二回観ると特にそう思うんでしょうね。観られないけど。

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