自分は、滓になってはいないのか。削って出した芯で、なにを書いたのか。書いた文字は、そしてそのもとになった思考は、この削り滓に充分に匹敵するものなのか。
片岡義男『万年筆インク紙』p.15
昨日観に行った『この世界の片隅に』の余韻が残っている。映画と、再読した原作と、両方を行き来している。昨日は水原さんの出発と、刈谷さんと息子の話で泣いていた。刈谷さんの話は、映画で観て初めてこんな話あったのかと気づいたのだけど、原作を再読していたら、またさらに気づいた描写があって、思わず声が出てしまった。映画と原作を行き来するたびに、また何か見つけるのだろうか。
平日のお休み、ひとり。片付けたかったあれこれを、ただひたすら片付けて行く。
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