2009/10/23

井上ひさし『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』

井上ひさしが岩手県一関市で行った講座を基に作られた本。

自分にしかかけないことを書くための極意を、さまざまな面から語っている。







まず字引を手元においておくこと。

これは大学に入ったばかりのころにも、担当の先生に言われました。

 「文章を書く上で、ちゃんと使う語句のことを知っていないといけない。

たとえば、××と○○(例を忘れた…)の意味の違いを説明できるか」

沈黙。分かっているようで分からない。身近なことなのに。



読んでいて意外に思ったのは、感想文は大人でも難しいという話。

ぼくは感想文がまったく書けない人間で、

なんとかこしらえても「これは感想文じゃない」という評価をもらってたくらい。

書けなくて困り果てていたけれど、何も不思議なことじゃなかった。

大人でも難しいことを子どもにさせようってのがそもそも変なんだよね。

感想文の代わりに、観察文、要約文の提案をしている。

よく観察して、要約して、報告することのが大事だと。

ちょっとこれから意識して書いてみます。


Amazon→『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)

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