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2010/01/10

伊藤守『自由な人生のつくり方』

この本を読んでいると、
どんな自分でもそれが自分なんだから認めてあげよう

って気分になれました。



人付き合いで悩んでいたときには、

 『世の中には、「苦手な人」がいるわけではなくて、

 その人とどう関わったらいいのか、まだわかっていない自分がいるだけなんだ』(p.63)

という言葉に励まされ。



今だとわんわんに先立たれて自分を責めがちだったところ、

 『生身の自分が感じたり思ったりしていることに、評価や批判を加えず

 「そう思っているんだな」「そう感じているんだな」と、その生身の自分の全容をすべて感じてしまう。

 全部見てしまう。そのままにして、何もしないことが大切です。』(p.29)

という言葉が響いてくる。



卑屈になってしまいそうなとき、

肩の力を抜いて考えたいとき、

今の自分を認める力がほしいとき。

きっと力になってくれる本。


Amazon→伊藤守『自由な人生のつくり方

2009/10/28

大岡昇平『野火』

「たべてもいいよ」

この台詞が、忘れられなくて。



この台詞の前後の、人肉を食べるかどうするかというシーンだけ知っていました。

全体を通して読んだのは、今回が初めて。

徐々に、確実に何かが壊れ麻痺していく怖さ。

読み進めていくだけで胃が痛む。

それが一気に吐き気としてくるのが、「たべてもいいよ」からのくだり。

ここからさらに、崩壊が加速していく。

生々しい描写は忘れられなくなりそう。


Amazon→『野火 (新潮文庫)

2009/10/23

井上ひさし『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』

井上ひさしが岩手県一関市で行った講座を基に作られた本。

自分にしかかけないことを書くための極意を、さまざまな面から語っている。







まず字引を手元においておくこと。

これは大学に入ったばかりのころにも、担当の先生に言われました。

 「文章を書く上で、ちゃんと使う語句のことを知っていないといけない。

たとえば、××と○○(例を忘れた…)の意味の違いを説明できるか」

沈黙。分かっているようで分からない。身近なことなのに。



読んでいて意外に思ったのは、感想文は大人でも難しいという話。

ぼくは感想文がまったく書けない人間で、

なんとかこしらえても「これは感想文じゃない」という評価をもらってたくらい。

書けなくて困り果てていたけれど、何も不思議なことじゃなかった。

大人でも難しいことを子どもにさせようってのがそもそも変なんだよね。

感想文の代わりに、観察文、要約文の提案をしている。

よく観察して、要約して、報告することのが大事だと。

ちょっとこれから意識して書いてみます。


Amazon→『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)