2009/10/28

大岡昇平『野火』

「たべてもいいよ」

この台詞が、忘れられなくて。



この台詞の前後の、人肉を食べるかどうするかというシーンだけ知っていました。

全体を通して読んだのは、今回が初めて。

徐々に、確実に何かが壊れ麻痺していく怖さ。

読み進めていくだけで胃が痛む。

それが一気に吐き気としてくるのが、「たべてもいいよ」からのくだり。

ここからさらに、崩壊が加速していく。

生々しい描写は忘れられなくなりそう。


Amazon→『野火 (新潮文庫)

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