祖父母の家に行ったのだけど、玄関から先に進めなかった。家から近いので、いつも犬の散歩で来ていた。母に何度か促されたけど、中には入れなかった。外で母がでてくるのを待っている間、玄関先の犬の注射済シールを見ていた。17と書いてある。17年、4年前か。祖父母の家の犬が亡くなった年とうちに犬が来た年は同じだったんだなあ。庭先には今年も切干大根があって、もうこれをつまみ食いするのはいないから平和だ。
年始も挨拶したくない、といって母を怒らせた。今他人様とリエの話をしたくないし、かといって年始を祝う気持ちにもなれない。ことを話したら、初めて母が大泣きしていた。自宅に戻ってぼくも玄関先から動けず泣いていた。ひとりで悲しみたかった。
泣きながら布団にもぐり、少し寝た。夢の中にはリエは出て来ない。目をさまして、「ごはんだよー」の声を聞く。夕ご飯を食べながら、年始にちゃんと祖父母の家にいくことを約束した。
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